上海教育事情ブログ

上海で個別塾「上海個別塾(シャンコベ)」を運営しつつ、上海の日本人向け教育事情についていろいろと書いていきます。上海だけでなく、他の海外からの中学受験、高校受験、大学受験について、一般入試や帰国生入試に分けてリアルな状況をお話します。

上海での高校受験事情

これまで書いてきたように、上海日本人学校の学力レベルは決して低くないです。知り合いのお子さんは、定期テストの平均点が70点くらいで中央大学附属高校に余裕で受かっていましたから。ところで、上海の高校受験事情を聞いていて気になることが。。。

 

何かと言いますと、高校受験に関して大学の附属高校を熱望される家庭がかなり多いように思います。でも、これってどうなんでしょうか。

 

「MARCHレベルだって大学受験は大変なんだから、その附属高校に入ればその大学受験を心配しなくていい」

 

そういう話をよく聞きます。でも、MARCH附属校って、青山学院、明治大、中央大などどれも偏差値70くらいあるんですよね。大学ならだいたい偏差値50後半から60前半ですよ。高校受験の偏差値の高さに対して、その先の大学がMARCHかと思うと残念に思うのは私だけでしょうか。あ、MARCHがダメとは言っていないですよ。そうじゃなくて、それだけ勉強できるならもっと高みを狙ってほしいなと。

 

もちろん高校の偏差値と大学の偏差値は全然違うというか、何の関連性もないです。でも、私が思うにMARCH附属校レベルの入試レベルって、英語なら高1レベルの内容なんですね。国語(特に現代文)も結構難しいです。数学だけは中学と高校で抽象レベルが違うので何とも言えなくなりますが。。。

 

で、MARCH附属校に入れる実力があるのであれば、高校でもちゃんと勉強して一般受験した方がいいと思うんですよ。もちろん大学受験でMARCHにも受からないこともあります。でも、ちゃんとやれば確実にMARCHじゃなく旧帝大や早稲田、慶応に受かりますよ。だって、知識的には高校1年以上の先取りをしているのと変わらないんですから。

 

何だか、安全圏安全圏と考えて附属校に流れている気がしますが、もっと子どもの可能性を高めることをした方がいいんじゃないでしょうか。とか思ったり。