上海教育事情ブログ

上海の日本人向け教育事情についていろいろと書いていきます。学校、塾、語学教室、文化教室、スポーツ教室など。

上海で日本人が通える高校について

またまたご無沙汰しております。今年は帰国される方が多いですね。夏以降はもっと増えそうです。
 
とはいっても、一定の数のご家庭は上海に来ています。
 
上海で高校に通われることに関して情報が少なく、わからないことだらけと思いますので、学校の基本的な情報を整理してお伝えします。
 
 
◆上海で日本人が通える上海の高校の種類
 
まず、(a)日本人学校高等部、(b)現地校国際部、(c)インターナショナルスクールの3種類で考えることになります。
 
どの種類の学校でもメリット・デメリットがありますので、それぞれ以下に整理します。
 
(a)日本人学校高等部
高等部は日本語の授業で日本人同級生と一緒に学びますので、基本的には日本の高校と変わりません。
同級生のレベルの差が大きく、予備校や家庭教師が少ないですが、中堅私立レベルの推薦は多いです。
それと、高等部のみ、4月に新年度スタートです。日本で卒業式をされて上海に来たいのであれば、ギャップがなく進学しやすいです。
 
メリット:日本の中堅上位私立大(GARCH,関関同立,南山大レベル)の推薦を狙い易い。日本語で授業を受けられて、連絡事項も日本語なので安心。
デメリット:一般受験に対する不安が大きい。推薦をとれないときどうするか。また、国際感覚はあまり身につかないかと。
 
(b)現地校国際部
現地校国際部は、国際部といえど中国の高校になりますので、中国人教師の割合が高いです。
生徒も95%はアジア系です。(国籍はアメリカやカナダでも中国系というアジアルーツの生徒が多いです)
アジアンスクールと考えてもよいかと思います。韓国人、日本人、中国系(台湾、香港、中国系欧米人)が割合的に多いかと。
しかも、中国滞在歴が長かったり、韓国人や日本人でも中国系であったりということは少なくありません。
ですので英語も勉強しますが、日常会話は中国語が多く聞かれます。
 
新年度は9月スタートですので、日本の同級生よりも半年遅れて卒業することになります。
また編入時期もGrade9(中3相当)の後期から編入になりますが、3月初旬にはスタートしてしまうので日本の卒業式に参加しづらいです。
 
生徒数でいいますと、上海中学(中学といっても高校まであります)だけは生徒数がかなり多く、1学年200人以上います。
クラス分けがあり、トップ20人くらいは欧米のトップレベルの大学に進学しますが、下位は日本の中堅校以下も厳しいです。
 
他にも復旦附属、進才、華東師範、上海外国語大附属などの国際部がありますが、上海中学と復旦大学附属は一定の学力水準がないと入学試験で落ちます。
逆に、進才、華東師範、上海外国語大附属などはかなり受かりやすいです。特に上海外国語大附属はまず落ちることはありません。
進才、華東師範は上海のすべての高校のなかで比較的学費が安いです。
上海中、復旦附属ではIB(国際バカロレア)の取得を目指すことも可能ですが、かなり良い成績を要求されますので現実的には考えない方がよいかと。
 
(c)インターナショナルスクール
生徒・教師ともに国際性が最も豊かなのはインターナショナルスクールです。そのなかでSASは格別に難しいです。
その他にはYCIS、SCIS、WISS、BISS、LAS、SSISなどのインターがありますが、どこも1学年40人くらいの中に日本人が1割前後くらいです。
現地校とは違い、生徒全員がIB(国際バカロレア)を取得することになり、まじめにコツコツやれば海外の大学も進学しやすいです。
IBはGrade11、12(日本の高2,3相当)の2年間のプログラムですので、途中で帰国される可能性が高い場合はあまりお勧めしません。
学費は年間25~30万元(約500~600万円)ほどし、日本人学校高等部や現地校国際部と比べて倍以上になります。
 
とにかく、生きた英語を学べる可能性が最も高いのはインターナショナルスクールです。
上海にあっても中国的な要素が少なく、欧米の大学を目指すのであればやはりインターナショナルスクールが最適です。
 
 
◆まとめ
 
以上、客観的にお伝えできることもたくさんありますが、結局はお子様の気持ちが入っていなければどこにいても変わりません。
お子様自身も「国際感覚を身につけたい!」と思っているのか、それとも「上海なんて嫌だ!何が何でも日本がいい!」と思っているのか、そのコミュニケーションをしっかりと取るようにして下さい。
お子様も本当に「このチャンスに頑張りたい」と言うことであれば、また詳しいアドバイスができるかと思います。
 
以上になります。