上海教育事情ブログ

上海の日本人向け教育事情についていろいろと書いていきます。学校、塾、語学教室、文化教室、スポーツ教室など。

志望理由書添削の限界

1. 添削サービスでできること、できないこと

学校や塾の先生に志望理由書を添削してもらっている生徒さんは多いと思います。また、インターネット上でも様々な志望理由書添削サービスがあります。こうしたものを利用して、自分の志望理由書を改善するはずです。そこで注意が必要です。

それは、添削では文章の中身は大きく変えられないということです。添削が早い先生なら、1時間以内であなたの志望理由書を添削してくれるでしょう。また、インターネット上のサービスも安価で丁寧に添削をしてくれるように見えます。

しかし、それは添削に慣れている人たちの「型」に合わせて修正しているだけに過ぎません。すでにお伝えしたように、ある程度の型はあります。それはそれで大事ですが、もっと大事なことは、あなたが出願する大学との相性がどういいのかをしっかりと考えて、出願先にしっかりと伝えることです。そのためには、「自分で考えて書く中身」が何よりも大切です。それは添削程度では改善しません。

まとめると、「添削」とは、あなたがすでに考え抜いたことを、より効果的に伝えるための型に当てはめる修正作業です。もちろん、論理構成や誤字脱字は修正できます。しかし、中身を変えることはできません。ですから、「とりあえず添削してもらえばいい」というのは大きな間違いであると理解してください。

2. 志望理由を考え抜くことが苦手な人へ

では、「志望理由なんて思いつかない」、「言われたから書かないといけないだけ」など、そもそも考えることが苦手な場合はどうでしょうか。そういう場合に必要になるのは、「インタビュー」です。

まず「志望理由が思いつかない」という人の多くは、「別に自分に特別な能力なんてない」と思っています。アピールできるものがないと考えてしまうわけです。

みなさんは、知らず知らずにいろんな経験をしています。そして、その都度、いろんな判断をしています。それがあなたの「やりたいこと」や「やりたくないこと」であり、それを丁寧に整理していくことで、「自分が本当にやりたいこと」の方向性が見えてきます。

例えば、「家族で食事に行くときは、必ず自分が注文する」とか「いつも同じグループでいるよりは、新しい人との出会いを求める」とか、日常生活であなたの意思で選んでいることが何かしらあるはずです。そういう選択の結果こそ、やりたいことに結び付く自分自身の判断です。

それを整理するには、インタビューが効果的です。自分では当たり前だと思っていても、それを相手に伝えることで、「それは普通の人よりも効率的な学習ができている」とか「他の人よりも努力している」などの内容が整理できます。

3. 志望理由書は自慢話ではなく、人間性をアピールするところ

多くの人は、志望理由書を「○○検定何級」とか、「△△コンクール金賞」とかばかり書こうとします。しかし、読み手側が欲しい情報とは、そういう自慢ばかりではなく、そうした能力を獲得するために、どんな努力をしたのか、何を考えたのか、そして今後にどう繋げたいのか、というその人の人間性の部分です。それが欠けてしまうと、ただの自慢話で終わってしまいます。

逆に言えば、志望理由そのものは、そのような立派な資格や受賞歴などがなくても十分なのです。大事なことは、今までの経験の中で特に感じたことや考えたことをできるだけ丁寧に分析し、そして将来どんなことに活かせるのかを考えることです。

それが苦手だという人は、まずインタビューしながら、自分がどんな人間なのかを整理することを手伝ってもらってください。