上海教育事情ブログ

上海で個別塾「上海個別塾(シャンコベ)」を運営しつつ、上海の日本人向け教育事情についていろいろと書いていきます。上海だけでなく、他の海外からの中学受験、高校受験、大学受験について、一般入試や帰国生入試に分けてリアルな状況をお話します。

2018年度のご報告

いよいよ新元号が発表され、間もなく新年度を迎えます。しばらく投稿できずにおりましたが、ここで2018年度にやってきたことをご報告できればと思います。

 

①結果報告

結果的にブログではなく、口コミで生徒さんが集まりあまりこちらでは情報をお伝えできずになっていました。以下、英語資格講座および作文講座で出した結果です。

 

まず、英語資格ですが、インターナショナルスクールに通うYEAR9のお子さんにTOEICの指導、および日本人学校虹橋校に通う小学4年生のお子さんに英検5級を指導しました。

TOEIC指導は、 2カ月ほど準備した1回目に870点(詳細忘れました)、その後少し期間があいてまた1カ月ほど指導した上で再度受験した2回目が910点(R415, L495)という結果でした。もともとかなり英語力のあるお子さんでしたので、TOEICに出てくる用語や文法、そして形式に慣れるための問題演習を行いました。リスニングについては自分で練習してもらっています。最初にサンプル問題を解いてもらったときは600点台の予想でしたが、もっと取れる実力はあったので、TOEICの問題形式別に解き方について説明していきました。目標点は十分に超えたので、あとは高校受験について準備してまいります。

次に英検5級の指導です。かなり英語が苦手なお子さんでした。brotherという単語をみたときに、bだけをみて「バナナ」と言ってしまうほどでした。ただ、単語を読み上げると「兄弟」と意味を答えられるんですね。そこで、読み方のパターンを確認しながら、自分で発音ができるようにしていきました。5級はリスニングが比較的簡単で、今回の生徒さんのように音が聞き取れれば意味は分かるという場合は、高得点が狙えます。そうして、リスニングで点を取りつつ、いかに読解で一問でも多く正解ができるかということを指導していきました。実質冬休み中に行い、全10回の内容で見事合格することができました。

 

次に、作文指導の方です。こちらはインターナショナルスクールの6年生のお子さんに都立中学の帰国生入試の作文を指導しました。国慶節に指導を始め、約4カ月という短い期間でしたが、「出題者の意図の読み取り方」「作文の構成」「言葉遣いや表現方法」などを説明していきました。さらに、冬休みにはプレゼンテーションや面接の準備も行いました。かなり、集中して取り組んでくれたおかげで、まとまった文章を書き、しっかりとしたプレゼンテーションの発表ができるようになり、見事立川国際中学に合格してくれました。おめでとう!

 

②高校受験・大学受験について

高校受験では、2人のお子さんに指導をいたしました。2人とも上海滞在期間が長く、帰国生入試を利用して志望校に合格することができました。詳しくは後日まとめます。(いつになるかわかりませんが。)ただ、言えることとしては、帰国生入試と一口にいっても高校によってその中身は全く異なります。出願資格を満たしていればほぼ確実に合格する高校もあれば、年々競争が激しくなっているところもあります。

今年に関していえば、中央大附属高校(中附)がかなり人気になり、渋い結果になったと思います。私の生徒ではありませんが、慶應義塾に受かりながら、中附に落ちたっていう子までいたそうです。まあ、新しく帰国生入試を始めたこと、帰国生にとってちょうど受けたくなるレベル感であること、そしてもうすぐ新形式の大学入試になることなどから、保守的な選択肢だったはずが逆に受験生が集中し過ぎて難しくなった気がします。

そもそも、新形式の受験の内容だって、これまでとそれほど大きくは変わらないので、不安を煽るような情報に流されずに、冷静に高校選択を判断されることをおすすめします。

 

次に、大学受験です。こちらも、詳しくは別途でご報告いたします。高等部内の推薦をとる子がほとんどのなか、中学3年生からずっと指導してきたお子さんが、センター試験で5教科7科目、そして2次試験で国数英の3教科を受験し、しっかりと首都大学東京に合格を勝ち取ってくれました。本当におめでとう。高1の頃は、英語や国語は大の苦手、数学は勉強しないと赤点からのスタートでした。最後の1年間は誰もがわかるくらい真剣に勉強していたからこその合格だと思います。

 

また、インターナショナルスクールのお子さんは、帰国生入試で早稲田、上智、立教、法政と合格してくれました。海外出願はどこも厳しい結果でしたが、日本に戻ってからの帰国生入試でみんな順調に合格を勝ち取ってくれました。こちらも、少し思うところがあるので、詳細は別途まとめます。

 

以上、まずは、2018年度で出た結果のご報告です。ご参考までに。

 

③記事およびメールでの進路の無料相談


引き続き、進路の無料相談は行っております。上海にお越しになる前で教育状況が知りたい方や、塾に通っていない方や塾に通っているが不安で進路の相談をしたい方に向けて、個別にメールでご返事をするか、差し支えない内容であれば記事を通して情報発信をしていければと思っております。そして、その情報をみんなで共有できる場を作りたいと思います。受験のこと、上海の学校のこと、語学のことなどなど、私の知っている範囲で答えさせていただきます。

 

まずはお気軽に、下記のメールアドレスまでご連絡ください。

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