上海教育事情ブログ

上海で個別塾「上海個別塾(シャンコベ)」を運営しつつ、上海の日本人向け教育事情についていろいろと書いていきます。上海だけでなく、他の海外からの中学受験、高校受験、大学受験について、一般入試や帰国生入試に分けてリアルな状況をお話します。

高等部からの国立大学受験①(2018年度の振り返り)

前回、全体的なご報告をお伝えさせていただいたので、今回は高等部生で実際に国立大学を受験した生徒さんに絞ってどのように受験をしたのかを詳しくお伝えしようと思います。少し長くなりそうですので、全3回でまとめようと思います。受験面で心配している方の参考になれば!

 

① 受験勉強のスタート時期

その生徒さんが真剣に勉強をし始めたのは高2の2月頃からだったでしょうか。これは、日本の公立高校の子たちより早いと思います。そもそも部活が活発ではなく、夏の総体まで頑張る!のような目標もありません。自分の好きなタイミングで受験勉強を始めることができます。

逆に、「一般受験する!」と話していても、この時期頃に本当に真剣に始めないと「やっぱり推薦でいいかな」と周りに流されてしまいがちです。

中国では、1月後半~2月前半には春節休みがあったり、3月の春休みに入るのも3月10日頃と早かったりしますので、学校の行事がなく、何かに邪魔されることなく勉強に取り組める時期だったと思います。

 

②受験勉強前の状態

高2で解いた2017年度のセンター試験の点数は、英語、数学、国語の3教科が200点中の100点前後でした。5割くらいですね。理社はもちろん、もっと低いです。形式に慣れればあと20~30点くらいは上がるとは思いますが、その前に実力をつけておきたいような状態でした。

まだ受験勉強を開始していない状態なので、このくらいの点数で十分です。むしろ重視したことは、少しでもいいので「毎日勉強をする」という習慣の方です。なので、ここからは言葉だけ「受験する」と言うのではなく、行動してもらう必要がありました。そこで、単語テストや課題を少しずつ出すようにして、それをちゃんとやってくるかを確認していました。

その子が一般受験に向いているかどうかは、このときに宿題を完璧に終わらせてくるか、ということで判断できると思います。そもそも日本人学校高等部から受験をしようと思うなら、一番大事なのは周りに流されない意志です。なので、周りが何をしていようが言い訳せずにちゃんとコツコツできるかです。

 

(続く)