国語の勉強
上海という土地柄、「国語を勉強したい」というお子さんは少なくありません。じゃあ、国語って勉強して良くなるものでしょうか。
ところで、国語ができない原因を、「文章が読めないこと」と考えている人も多いですが、実際にはそんなことはないです。「今日、朝ごはんに何を食べたの?」と聞いて、「ご飯とお味噌汁」などと答えるような最低限のコミュニケーションがとれるのであれば、よほど難しい内容でない限り、理解は曖昧でもちゃんと文章を読むことはできています。
そもそも日本人学校の国語のテストで点数が取れていないケースは、いくつかのパターンがあります。
①文章読解はできていても、答え方がわかっていない。
②文章読解は問題ではなく、文法問題を間違ってしまう。
③漢字が書けない。
ほとんどはこの3つの複合的な状態です。
①のパターンを改善する方法は、ちゃんとワークや問題集を繰り返しこなして、答え方を覚えることです。特に定期テストでは、出題される問題文が前もってわかっているのですから、ちゃんと準備すれば確実に点はとれます。
②のパターンは、日本の公立学校とは少し違う点ですね。上海日本人学校は文法問題がやたら好きです。今年の1年生の1学期の定期テストでも3割以上が文法問題でした。これはちゃんと理解しておかないと解けないので、問題を解きながら理解するようにしましょう。
③のパターンの解決方法は簡単です。定期テストなんて範囲が決まっているテストなんですから、そのテスト範囲の文章を何度も読み返して、書けない漢字をなくすようにして下さい。教科書を読みながら、少し難しそうな漢字を見ては、また別の紙に書くように繰り返せば大丈夫です。
「うちの子は国語ができないから将来が心配」というのは、かなり漠然とした不安だと思うので、結局は国語の定期テストの点をあげたいだけなのか、それともコミュニケーションが成り立たないことが多くて不安なのか、はたまたその両方なのかを冷静に判断して、それにあった対策をしていきましょう。
とはいっても、コミュニケーションが成り立たないということはほとんどないので、問題は定期テストの点だけだと思うのですが。。。